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PRESS 2025/11/19
更年期障害のタンパク質を特定、検査キット発売へ

東京科学大学発バイオテックベンチャーのaiwell株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:馬渕浩幸)は、2026年春に予定している「更年期障害検査キット」の正式ローンチに先立ち、本サービスのプレモニター募集(200名)を開始します。

 

 

■ 更年期障害の経済損失は年間1.9兆円。

更年期障害の確定診断は確率されておらず、未受診や未治療につながっています。こうした背景から経済産業省の試算によりますと更年期障害による経済損失は年間1.9兆円とされ、大きな社会問題となっています。

 

  

多くの更年期障害の症状はほかの病気と間違えられやすく、また更年期障害で一般的に用いられるホルモン検査においては産婦人科学会の診療ガイドラインでも診断上有用ではないと明記されています。

 

 

■ 更年期障害症状における受診率はわずか10%

40代以降の女性にとって、更年期は誰にでも訪れる自然な変化です。しかし『なんとなく調子が悪い』『眠れない』『汗が止まらない』と感じながらも、受診率約10%と、多くの女性が医療機関を受診せず、不調を抱えたまま日常を過ごしています。

 

■ タンパク質で更年期障害を見える化する!

本検査は、aiwellが独自研究により発見した更年期障害発症時に特徴的な血中タンパク質(バイオマーカー)を基に、日々変動する血中タンパク質のプロファイルを解析し、更年期に伴う身体の変化を“科学的に見える化”する新しい仕組みです。

従来のホルモン値だけに依存せず、個々の生体反応を基に解析することで、更年期障害の理解とサポートの形を変えることを目指しています。

 

 

監修には、産婦人科医・医学博士の高尾美穂先生(イーク表参道 副院長/aiwell顧問医師)を迎え、女性の健康とウェルビーイング向上に貢献する新しい検査モデルを構築しています。

 

 

■ 背景と開発の経緯

40代以降、多くの女性が「なんとなくの不調」を感じます。

疲れやすさ、発汗、不眠、イライラ、不安感——これらの症状の背景には、ホルモン変動とそれに伴う身体の変化が複雑に関与しています。

 

aiwellは独自のAIタンパク質解析技術「aiwell IPA(Intelligent Proteome Analyzer)」を活用し、血液中の数千種類のタンパク質を網羅的に解析。

更年期に関与するタンパク質バイオマーカーを特定し、これまで可視化が難しかった“更年期の状態”を科学的に捉えることを可能にしました。

この検査により、これまで主観的な訴えに頼ることが多かった更年期ケアを、客観的なデータに基づいて支援できる未来を目指します。
 


 

検査サービス:プレモニター募集概要

■募集対象

・40〜60歳の女性

・更年期症状が有る方も、無い方もご参加いただけます

・治療中の慢性的な病気が無い方

・日常的に更年期症状に関わる薬・漢方・サプリメントを服用していない方

・モニター参加申し込み時および1ヶ月間のアンケートに協力できる方

※条件に該当しても、参加できない場合があります。

 

■募集期間

2025年11月21日(金)〜12月12日(金)

 
■募集期間

下記専用フォームよりご応募ください

https://forms.gle/USCdMDf4sqUbxPzUA

 

■選考方法

・応募時に更年期症状に関するアンケートにご回答いただきます。

・結果をもとに厳正な抽選・選考を行い、その結果は参加者全員にご連絡いたします。

 

■モニター内容

・ご自宅に届く微量採血キットで自己採血を実施

・採血管を返送(送料無料)

・1ヶ月間、LINEで送付されるフォームから症状アンケートに回答

・採取した血液をaiwell IPA技術で解析し、更年期障害の可能性に関する解析結果報告

 

■費用

本モニター参加費は無料です。

 

■注意事項

・本サービスはサービスローンチを目標とした研究試験であり、医療行為・診断には該当しません。

・応募多数の場合は抽選となります。ご了承ください。

 

■今後の展望

本プレモニター試験の結果を踏まえ、aiwellは2026年春の正式サービス開始を予定。

更年期に悩む方々が「自分の体の変化を知る」ための新しい選択肢を提供し、科学的根拠に基づく健康支援の社会実装を推進してまいります。

 

■法人での参加について

本モニターは法人単位での参加も受け付けています。

女性従業員の健康課題を科学的に把握し、更年期を前向きに支援する取り組みは、健康経営や女性活躍推進の観点からも重要です。


aiwell株式会社 代表取締役 馬渕浩幸コメント

「更年期障害は、これまで隠れた形で多くの女性が抱えてきた課題であり、個人だけでなく社会全体に影響を及ぼす重要なテーマです。私たちは、創薬の現場でも利用されるタンパク質バイオマーカーの中でも特にめずらしい“更年期障害に関わるバイオマーカー”を独自のタンパク質解析技術によって特定。それを身近な検査キットとして活用できる形にすることで、この見えにくい不調を可視化することを目指しました。こうした技術が普及することで、女性がより健康で安心して過ごせる環境づくりに貢献するだけでなく、社会全体の健康経営や女性活躍推進を支える大きな力になると確信しています。」