このたび、当社が展開するai-PoP(アイポップ)*サービスの根幹技術であるAIプロテオミクス®に関連する特許出願について、日本における特許査定通知を受領いたしましたので、お知らせします。
* ai-PoPとはaiwell Investigation for Profile of Proteinの略称です。「タンパク質を網羅的にとらえ、AIで迅速、正確に分析する(プロファイル調査)」サービスとして、人・動物・植物の健康状態や病状など、今何が起きているかを瞬時に把握することができます。本サービスを活用して医薬品、食品、スポーツなど様々な分野でのデータ活用が始まっております。
<特許取得の概要>
【発明の名称】 情報処理システムおよびプログラム
【特許出願番号】特願2019-163537
【出願人】 aiwell株式会社、国立大学法人 東京工業大学
- <特許取得の背景>
本特許は東京工業大学・林 宜宏 教授が発明したAIプロテオミクス®に関するもので、プロテオミクス画像をAIで比較することにより、生体の健康状態などの状態変化の予兆を発見することを当社が独占的に実施する権利を日本特許庁が認めたものとなります。現在、海外における出願(欧州、米国、中国、香港)も審査係属中であります。
今日まで、プロテオミクスは生体の健康状態などを把握、予測することのできる技術として注目されてきましたが、それを実現できる画像精度や普及に至るまでの作業時間、それに伴う高コスト化が問題となっていまいした。
当社では、東京工業大学林宣宏教授のAIプロテオミクス®の理論を採用することで、プロテオミクスの抱えてきた問題点を解決。生体予兆を発見できる高精度なプロテオミクス画像作成技術の確立や、精緻にプロテオミクス画像を比較検証するAI を組み合わせることで、新しい生体予兆発見サービスai-PoPを展開してまいりました。
本特許の成立は、AIプロテオミクス®を根幹に実装したai-PoPサービスのより確実で充実した展開を可能にするものであり、当社ミッションである「未来型健康社会の実現」に大きく寄与するものであります。
- <aiwellについて>
aiwellは東工大発ベンチャー認定企業です。2018年、AIプロテオミクス(タンパク質網羅的解析技術)の実用化を進めるために東京工業大学 生命理工学院 林宣宏教授との共同研究を開始し、2019年4月には協働研究拠点を東京工業大学の学内に設立しました。AIプロテオミクスの開発者であり当社技術顧問でもある林教授との共同研究成果に基づき、医療・製薬業界や、複数の国策研究事業(※)に向けたサービスを提供しています。
今後、AIプロテオミクスの社会実装を進めることで、病気や怪我の自覚症状が出る前、そして重篤化をする前にAIの画像判断による診断支援や遠隔診療支援、創薬支援が可能になるPaaS(Proteomics as a Service)による健康持続社会の実現を目指してまいります。
※社会実装研究として、以下の国策研究事業などに採択されています。
・令和3年度JST戦略国際共同研究プログラム(SICORP) e-ASIA共同研究プログラム
・研究成果最適化展開支援プログラム(A-STEP)
・スタートアップ総合支援事業(農林水産省版SBIRプログラム)
・慶應義塾大学病院臨床研究推進センター 異分野融合型研究シーズ
<会社概要>
会社名 aiwell株式会社(アイウェルカブシキガイシャ、英文表記:aiwell Inc.)
代表者 代表取締役 馬渕 浩幸
設立 2018年1月23日
所在地 東京都千代田区二番町9−3 THE BASE 麹町
AIプロテオミクス紹介動画