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PRESS 2026/08/18
更年期症状のつらさを血液検査で「見える化」へ ─ 新たな客観的指標(バイオマーカー)探索の成果を学会で発表

aiwellは、女性のための統合ヘルスクリニック・イーク参道の高尾美穂医師と共に、2026年7月25日(土)・26日(日)に開催された「女性心身医学会」において、更年期障害の重症度と血液中タンパク質バイオマーカーの関連性に関する研究成果を発表しました。

 

 

■概要
これまで、更年期の心身の不調は本人の「自覚症状(アンケート)」に頼るしかありませんでした。高尾医師と当研究グループは、aiwell IPAの技術を用い、更年期症状の重症度に関連する血中タンパク質を特定することに成功しました。本成果は、更年期症状の客観的な評価指標の確立に向けた重要な知見であり、働く女性の適切なケアとキャリア継続を力強く後押しするものです。
 

■背景と目的
女性特有の健康課題による社会の経済損失は年間約3.4兆円に上ると試算されています。しかし、更年期の症状を自覚してから数年以内に医療機関を受診する人はわずか1〜2割にとどまっており、多くの方が不調を抱えながらも具体的なアクションを起こせていない現状があります。これまで更年期症状のつらさは主に問診(自己申告)で評価されてきたため、痛みの感じ方など個人差が出やすいという課題がありました。一般的なホルモン検査(エストラジオールなど)の数値だけで症状を正確に把握することは難しく、現状では症状を示す客観的な指標(バイオマーカー)は存在しません。そこで本研究では、つらい症状を科学的に裏付け、適切な治療やケアへつなげるための「客観的な指標」を血液中のタンパク質から探し出すことを目的としました。
 

■結果
45歳〜55歳の更年期女性28名を対象に、aiwell IPAを用いて血液(血清)中のタンパク質を詳細に調べました。

1. 更年期評価の「見える化」に成功
これまで主観的なスコア(SMI等)に依存していた更年期症状の評価に対し、血液という客観的データに基づく評価への道筋をつけました。

2. 心身の不調と連動するタンパク質を発見
画像解析による定量比較の結果、更年期特有の「精神的症状」「身体的症状」、そして「その重症度」と明確に関連を示す複数のタンパク質を同定しました。
・ほてり・発汗(ホットフラッシュ)などの症状が重い人:タンパク質Aの量が、症状が軽い人に比べて少ないことが判明しました。
・気分の落ち込みやイライラなど精神的な症状が重い人:タンパク質Bの量が、症状が軽い人に比べて少ないことが判明しました。

 


 

■今後の展望
更年期症状は、身体的・精神的な不調が複雑に絡み合うため、周囲からの理解が得られにくく、離職(更年期離職)など働く女性のキャリアにおける大きな障壁となっています。
本研究によって得られた「客観的評価の基礎的知見」は、将来的な血液検査などによる手軽で正確な重症度チェックの実現に繋がる可能性を秘めています。適切な時期に適切なケア介入を行うことで、社会全体で女性の健康とキャリアを支援する環境づくりに貢献してまいります。

■「第54回日本女性心身医学会学術集会」「第42回日本女性心身医学会研修会」開催概要
日時:2026年7月25日(土) ~26日(日)
会場:昭和医科大学上條記念館(〒142-0064 東京都品川区旗の台1-1-20)
テーマ:女性の健康と就労支援